脳機能の研究に脳波計を活用しています
ブレインプロ FM-939/アナライザープラス FS-AP
ルジェロ・ミケレット 氏
横浜市立大学大学院 国際総合科学研究科 ナノ科学専攻 知覚情報科学コース担当 教授 ルジェロ・ミケレット 氏
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知覚情報科学は一言でいうと「脳」がどのように働いているのかを探求する科学です。人間の脳を科学的な視点から考察して、情報がどのように伝わっていくのかを調査しています。

いまやコンピュータの信号処理技術は3GHzの速度に達しています。対して人間の脳の処理速度は200Hz程度です。スペック的には人間の脳を凌駕しているコンピュータですが、実際に発生する問題への対応に関してはまだまだ人間の脳の方が高い実践力を持っています。私たちは、この人間の脳に特有の知覚情報処理の秘密を探り出し、様々なシステムに応用したいと考えています。

そのひとつのアプローチとして、フューテック社のブレインプロ(FM-929)を使用して、人間が錯覚を起こしたときにどのような、脳波が検出されるのかを調べています。錯覚は人間の脳に特有の現象です。わざと錯覚が起きるようにデザインされた図形を見たときに脳がどうのような反応を起こすかを調べることで、情報処理の仕組みのヒントが見つかる可能性があるのです。その他にもブレインプロを使用した様々な実験を予定しています。

私は人間や動物たちは、神の最もすばらしい創造物であると思います。その神が創った自然のルールの中で真実を探求する物理学者は、ある意味、現代の「司祭」であると常日頃、考えています。私の研究が、よりよい世界の礎になることを願ってやみません。


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