母性看護学・助産学領域において、ブレインプロを用いて脳波測定実験を行い、助産ケアのEBMを追及しています
ブレインプロ FM-929/パルラックスF PUL-F
我部山 キヨ子 氏
京都大学大学院 母性看護・助産学分野 教授 我部山 キヨ子 氏
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本分野では、母性看護学・助産学領域における教育及び研究を行っています。特に、測定機器を用いて実験を行い、助産ケアのEBMを追求しています。

親になれば誰でもすぐに乳児の泣きに対して的確に対処できるわけではなく、母親が乳児の泣きの理由が理解できるようになるには、個別差もありますが7〜8か月から1年を要するとされ、泣きを正確に理解し、解釈するには時間を要します。母親は乳児の泣きの解釈がうまくできないことで育児不安を感じ、泣きそのものが母親の育児に関する不安感や抑うつ感を強め、母親の憂うつ・不安、敵意、非活動的不快といったネガティブな感情を高める刺激となります。乳児の泣きが育児ストレスや虐待を誘発する直接的要因となることも明らかにされています。従って、乳児の泣きを理解し、解釈できるようになることは、両親の乳児への愛着の形成や育児の慣れに極めて有用です。

本分野では、乳児の泣き声に対するストレスの測定に、フューテック社のブレインプロを活用しています。本場面は、様々な状況における乳児(月齢別)の泣き声を収録し、20代の未婚女性にランダムに聴取してもらい、脳波を測定している場面です。対象(男女、育児経験者と育児未経験者、赤ちゃんに対する好き嫌いの感情の程度など)、泣きの強度や対処行動などを様々に変化させ、脳波の相違を分析し、乳児の泣き声に対する不快度等のストレス度を評価するのに、ブレインプロは効力を発揮しています。


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