VRによる看護実技トレーニングの有効性を脳波で評価
ブレインプロライト FM-838 / パルラックスライト PUL-LT
宮崎 剛司 氏
旭川大学 保健福祉学部 助教 宮崎 剛司 氏
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VRを使用した実習

脳波測定実験

医療従事者へのICT(情報通信技術)教育の活用、特にVR(バーチャルリアリティー)の有効性について研究しています。
VR技術を用いて、疾患のある高齢者の疑似体験をすることによって、近親者や医大生の共感力・実践力が育まれることが報告されています。
こうしたことから私は、看護学生の技術演習にもVRは応用可能であり、これによって公平性な指導を受けることができ、かつ、より患者の理解に近づく効果の高い教育が実施できるのではないかと考えています。

本研究は、VR元年と呼ばれた2016年以前から、まずは身近で運用できるスマートフォンを利用したVR教材を作成して、あらゆる場面と疾患患者を想定した演習の組み立てができることを提案し、より現実感を追求しながら効果的な学習法の可能性を検証しました。これにより学生は、臨床に直結する技術の習得につながることを期待できました。
また、客観的な指標として、「集中力や興奮度」の評価には、BrainPro(FUTEK株式会社)を使用し脳波測定を実施しました。

医療従事者として、患者の気持ちを理解することが重要なことはいうまでもありません。患者目線を模擬体験することができるVR教材は、医療従事者としての心構えを考える機会を与えてくれると思います。


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