脳波で音楽療法の効果を客観的に評価
ブレインプロ FM-939/アナライザープラス FS-AP/アナライザープラスERP FS-APE
長田有子 氏
調布発達支援教室 代表 / NPOチャイルド・ケアリング・アソシエーション 代表理事
株式会社ケアデザイン 代表取締役 / 日本子ども学会 理事
内閣府認定 公益財団法人こども教育支援財団 理事
チャイルドリサーチCRN 外部研究員

臨床発達心理士 認定音楽療法士
長田有子 氏
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脳波P300を測定

当教室では発達に問題をかかえる子どもたちや知的な障害をもつ子どもたち、鬱や不登校に悩む子供たちを対象に学習支援や就学、就労支援に取り組んでおります。

私は2000年よりチャイルド・リサーチ・ネット(CRN)の外部研究員として音楽やアプリを活用した教育ソフトの研究、開発に携わっております。その経験から、音楽やアプリを使った教育プログラムが、発達に問題を抱えている子供たちにとって実に受け入れやすく、驚くほどの治療教育効果を発揮することに気付きました。
そしてこれらの情報を発信し、一人でも多くの子供たちに学習の場を提供していくための拠点として2010年に当教室を開設いたしました。
今回は当教室で推進する教育プログラムの中の聴覚指導の効果を客観的に評価するために「脳波計ブレインプロ」を導入しました。

ところで皆さんは気持ちが落ち込んだ時にどのような音楽を聴くでしょうか?「ハイテンポのロックを聴いて元気を出す!」という人もいるかもしれません。 しかし、音楽療法的には、心が暗くなった時には、同じように暗い曲を聴いた方が同調効果が生まれ心が落ちつくことが知られています。 子供たちも同様に元気がないときには、無理に元気づけようとするよりも、まずは気持ちを落ち着かせるためのアプローチが必要になります。
そこで、子供たちにとって同調効果を誘引しやすい音楽を脳波を指標に調べてみたいと考えています。 その他にも高周波を含む音楽はリラックス効果が高いと言われていますが、実際にそのような音楽を聴いたときに脳内でどのようなことが起きているのかを、α波やβ波の変化で確認したいと考えております。 また、今回導入したブレインプロのシステムでは、注意力や集中力を反映するといわれる脳波P300を測定することもできるので、音楽による能力の向上についても脳波の視点から捉えることができればと期待しております。
ぜひ、児童教育の場における音楽の可能性を探求するツールとして、ブレインプロを活用していきたいと思います。


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